番組制作者の皆様、テレビ番組の「視聴率低下」や「SNSでの情報拡散不足」にお悩みではありませんか?
番組の認知度を上げ、視聴者を拡大するためには、SNSを活用したプロモーション戦略が不可欠です。
従来のPR動画だけでは、番組の魅力を十分に伝えることが難しくなっています。その中で、近年注目されているのが、切り抜き動画を活用した新たなSNSプロモーション戦略です。
NAVICUSではこれまで、キー局をはじめとするテレビ番組のSNS運用を複数ご支援してきた実績があります。この記事では、Instagramで再生回数1,500万回超えを実現した切り抜き動画の成功法則を3つの秘訣に凝縮し、具体的な事例を交えながら解説していきます。
まず、切り抜き動画とは?
「切り抜き動画」とは、番組本編の中からおもしろいシーンや見どころを短く切り取った動画です。
従来のPR動画は番組の概要を伝えるものですが、切り抜き動画は番組のおもしろさをより具体的かつ手軽に味わうことができます。拡散性があるため、普段テレビをあまり視聴していないターゲット層にも届けることができます。切り抜き動画が話題になることで、番組の認知や視聴“意欲度”を高めて、視聴率UPに貢献することが可能です。
秘訣1:番組の勝ちパターンを探す方法
切り抜き動画を制作する上で重要なのは、「番組の勝ちパターン」、つまり強みを見つけることです。
人気コーナーや名物企画、出演者の個性など視聴者をひきつける要素は番組によって様々です。
これらの強みを分析し、切り抜き動画で効果的に活用することでユーザーの心を掴むことができます。
しかし、制作陣が推したい部分とユーザーが切り抜きで見たい部分でギャップがあるかもしれません。そもそも、どこをピックアップして切り抜き動画を作ったらいいのか迷うこともあるでしょう。
そのような場合は、まず複数の切り口を試してみることが重要です。例えば、番組内で特に盛り上がったシーンを切り抜いたり、SNSで話題になっている部分をピックアップするのも良いでしょう。出演者の意外な一面や番組の裏側を見せることで、ユーザーの興味関心をひきつけることもできます。様々な角度からアプローチして、ユーザーの反応が良い動画を見つけましょう。
どのような強みを切り口にした切り抜き動画が効果的なのか、番組の強みをうまく活用できているアカウント事例をご紹介します。
夫が寝たあとに:産後のお悩み
妊娠・出産・育児をテーマにした番組『夫が寝たあとに』では、 ママさんユーザーが共感できる切り抜き動画が効果的です。

1億人の大質問!?笑ってコラえて!:ダーツの旅
『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』では、 街で出会った人々の心温まる交流や、ゲストと街の人のやりとりが番組の魅力です。仲良しカップルや可愛い子ども、個性溢れる年配の方などのインタビュー動画が人気です。

踊る!さんま御殿!!:あるあるVTRシリーズ
『踊る!さんま御殿!!』では、ユーザーが共感する「あるある」シーンを再現したVTRの切り抜き動画が注目を集めています。

ここまでは好事例をご紹介しましたが、避けるべき切り抜き動画の例として以下のようなものが挙げられます。
- ネガティブな内容や特定の人物を誹謗中傷するような内容を含む切り抜き
- 著作権・肖像権に配慮していない切り抜き
- 番組のおもしろさが伝わりにくい説明的なシーンのみの切り抜き
番組を魅力を最大限活かしてユーザーの心を掴み、ファンを増やしていきましょう。
秘訣2:冒頭での離脱を防ぐ方法
動画の魅力を最大限に伝えるためには、ユーザに冒頭で離脱されないことが非常に重要です。
ユーザーはSNSで次々と流れてくるコンテンツを眺めています。動画の冒頭で興味をひくことができなければ、あっという間にスルーされてすぐに別のコンテンツへと移ってしまいます。
そこで重要になるのが、冒頭の「フック」です。
フックとは、ユーザーの興味をひきつけ「もっと見たい」と思わせる要素のことです。
例えば、最もおもしろいシーンや出演者の印象的なセリフ、衝撃的な展開など、ユーザーの好奇心を刺激するようなインパクトのある内容を冒頭1秒以内に入れ込みましょう。
具体的な例として、2つの切り抜き動画をご用意しました。
ひとつ目は説明的なVTRから淡々と始まっている動画。ふたつ目は「身長詐欺」のフックから始まる動画です。

参考:https://www.instagram.com/reel/DFaKGpuz24D/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
結果は、ふたつ目のフックがある動画の方が再生回数とエンゲージメントともに高い結果となりました。
これは冒頭のインパクトのあるシーンがユーザーの心を掴み、動画への興味関心を高めたためと考えられます。
フックの良い例・悪い例として、下記のようなものが挙げられます。
良い例
- 「おもしろい!」と思わせるシーン(ユーモア、エンタメ)
- 「素敵!」と感じさせるシーン(かわいい、癒される、魅力)
- 「何それ?」と興味を引くシーン(ギャップ、予想外の展開
悪い例
- 出演者の紹介が長々と続くシーン
- 前置きが長く、本題に入るまで時間がかかるシーン
- VTRや説明がメインとなるシーン
冒頭の1秒でどれだけユーザーの興味をつかめるかが、切り抜き動画の再生回数を大きく左右します。
秘訣3:魅力的なタイトルの付け方
タイトルはユーザーが最初に目にする情報です。無数のコンテンツが並ぶ中で、ユーザーは冒頭のシーンとタイトルを見て一瞬で「見るべき動画かどうか」を判断します。
視聴時間が長いほど再生回数が伸びる傾向にあるので、冒頭で興味をひいて最後まで見てもらうことが重要となります。良い切り抜き動画を作成したとしても、タイトルでユーザーの興味をひきつけなければ再生回数は伸び悩んでしまいます。動画の内容を的確に伝え、かつ続きを見たくなるようなタイトルをつけましょう。

参考:https://www.instagram.com/reel/C-XA8bVvtSC/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
以下のポイントを意識し、インパクトのあるタイトルをつけましょう。
《短いタイトルの場合》例:ママの髪型どっち派?
- シンプルでわかりやすいワードを使うのが効果的です。
- 「衝撃の展開!」「どっち派?」など一言で動画の内容を伝えられるタイトルを設定しましょう。
《長いタイトルの場合》例:自分が〇〇さんと思うようにしている!?🥹
- 「〜だと思うようにしている!?🥹」「【驚愕】天然の女子大学生が面白すぎた」のように「!?」「驚愕」「〜すぎた」などの感情を表す言葉を入れることで、ユーザーの好奇心を刺激して続きを見てもらいやすくなります。
- 具体的な内容やギャップを盛り込むことで印象に残るタイトルにしましょう。
ユーザーに動画を選んでもらうためには、魅力的なタイトルが必要不可欠です。
最初に目にする情報として、ユーザーの視聴意欲を掻き立てるための重要な要素となります。
今回紹介したポイントを参考に、より魅力的なタイトルを作成してみましょう。
4.今後の展望、さらなる可能性
切り抜き動画は、単なる番組宣伝ツールではありません。
番組の認知度向上や視聴者増加はもちろんのこと、番組とユーザーの双方にとってWin-Winな関係を築くためのコミュニケーションツールになり得ます。
ユーザーのメリット
- 共感や感動を分かち合い、ファン同士で繋がることができる
- 番組に対する感想や意見を、発信する場となる
番組のメリット
- SNSの拡散力を利用し、番組をより多くの人へ届けられる
- TVerなどの見逃し配信や、リアルタイム視聴への誘導を促せる
- ユーザーの反応をリアルタイムで把握し、番組制作に活かせる
また、Instagramのリール、X(旧:Twitter)、TikTok、YouTubeショートなど、様々なプラットフォームに横展開することで、ひとつの動画を多様なユーザーに届け、番組の認知度を爆発的に向上させることも夢ではありません。
単に動画を投稿するだけでなく、日頃からアンケート投稿やキャンペーン施策をしたり、中長期的な視点に立ったアカウント設計と継続的な運用をしていくことでより効果が見込めます。
最後に、定期的に分析を行いPDCAサイクルを回すことも重要です。効果測定の視点としては、動画の再生回数やいいね数だけでなく、コメントの内容や視聴者の属性、TVerの視聴回数など多角的な指標を検討する必要があります。
NAVICUSでは、長年の経験と実績に基づき、アカウント戦略の立案から切り抜き動画の制作、日々の運用、効果測定まで包括的にサポートいたします。
SNSを通して番組をさらに盛り上げたい方は、ぜひNAVICUSにご相談ください。